知らない間にアジア各国が植民地化される日。。。

Powered2008-01-29

パワードコミュニケーションズのしまだです。

フォーサイト2月号から気になる記事発見!
規格基準に関する記事です。

通常、日本や米国は、企業同士が戦った後、強いほうの規格が、基準になるという「事実上の基準」方式を取っている。あくまで企業主体で独自の製品規格を作り、生き残ったほうが事実上、標準規格になるというやり方です。

対して、EUでは、まず公的なしかも統一の規格を作った上で、それにあわせた製品を企業が作る「公的基準」方式です。Uは国家ではないですが、国家戦略的な考えで、EUの規格を国際標準化させる戦略をとっています。よって、企業間同士でのブルーレイだ!HD-DVDだ!という小競り合いが無いので、これはすごい競争力だと思う。欧州標準化委員会=CENは、ヨーロッパ共同体の初期からある団体で、今のECの最終目的は、UE規格=世界規格にさせることなのかもしれません。考えた奴がいるのでしょうが、すごく頭がいいです。

マイクロソフト独禁法違反もその戦略にハマったみたいですし、今後は、化学物質規制の「REACH」にも多くの企業が翻弄されるでしょう。
しかも日本以外のアジア諸国ではこのEUの規格が標準化されつつあり、というよりすでに標準化されている模様で、日本が入り込む隙はないようです。著書の加瀬友一氏は、日本は、アジア各国に「技術/製品/資金」までは貢献したり、移転できるが、「法律/制度」まではできない、と言う。つまりアジア各国は、その「法律や制度」まで欧州にコントロールされつつあります。これって63年前の植民地とは異なる「植民地と思わせない植民地化」が進んでいるのかもしれません。

ひるがえって、我が国ニッポンはどうですかね。もうちょっと国家戦略を持った方が良いような気がします。。。
今、必死に対抗しているのは、米国と中国。後手にまわってしまったことと、一国だけでは、どうにも太刀打ちできなそう。。。
どうする!