ぺこぽこ基金と八等親ぺこぽこ

Powered2007-01-13

パワードコミュニケーションズの若色亨昌です。
昨日の島田のカップヌードルに引き続き、まじめなお話を一つ。
やはりコンシューマ相手の商売は難しいですね。不二家の担当者も「雪印の二の舞になることを恐れた」と記者会見で言ってましたが、一つの小さな過ちが企業の存続自体を脅かします。その小さな過ちが氷山の一角かどうかは別問題として。
洋菓子店舗は全て営業休止中、ですが、コンビニとかスーパーで売られているお菓子や飲み物類は別工場で作っているので販売を続けるとのこと。洋菓子店舗での売上は週末には1億円/1日、だったそうなので、お菓子や飲み物だけではイメージ再建期間も保たないと思いますが、個人的には不二家には是非規模を縮小してでも、ファミリー企業体質を改めてカムバックしてもらいたいです。
雪印との大きな違いである、「根強いファンがいる庶民ブランド」であることを糧に、頑張ってもらいたいものです。
リカちゃんとかポスペとか、ぺこぽこだけでも頭の使いようでは十分に再建の武器になると思いますし。例えばぺこぽこ基金を作って、基金を様々な問題を抱える児童のために使っていただきイメージ回復を計るですとか、八頭身ぺこぽこで他の分野で一事業立ち上げるですとか。
90年を超える歴史を持つ不二家、洋菓子とか飲み物とか喫茶店とか、事業展開がそこ止まりだったところにファミリー企業体質が見え隠れしています。メセナや環境を一事業として力を入れるサントリートヨタ、ロボットに力を入れるホンダやソニー(今はAIBOいなくなってしまいましたが)。これらの事業は売上には貢献していませんが、マインド転換がどこかの時点で計られ、新たな視点が事業体に注がれている証だと思います。
しかしそのような企業も、転換の時期は困難の時期であったので、今が踏ん張り時なのだろうと思います。
まあ詰まるところ、「望む!ショートケーキ!」、という個人的な話ではありますが。